高温乾燥の日々が続いています。
庭樹も水不足で、葉が枯れたり、萎れたりしています。
基本的には、庭樹は散水する必要はありません。が、庭の土壌条件が必ずしもよいとは限りません。庭に植えられた草花あるいは家庭菜園の野菜などは、地下20〜30cmほどの深さまで根を張って水分や養分を吸収しています。
しかし、庭木の根はもっと深く40〜60cmあるいはそれ以上深い場所で生活しています。
従って、草花のように地表の影響は受けにくくなっています。このため草花や家庭菜園の野菜などに散水する感覚で庭樹に散水するのは、庭樹にとっては必ずしも適しているわけではありません。
最適な灌水方法は庭樹の根が生活している深い箇所まで、水がしみこんでいく程度の灌水が必要です。このため時間をかけて多量の散水が必要です。
しかし、これを毎日続けていると土壌が過湿になり、根が腐ることになります。1週間あるいは10日に1回程度の散水で十分です。
また、直射日光が樹冠下に長時間当たると地温上昇が起こり、庭土が蒸れる状態になります。樹冠下全域あるいはそれ以上広く、敷きわらを行い、直射日光が地表に当たるのを防いでください。
これにより庭土の乾燥、地温上昇を防ぎ、根の健全な生育を促進します。
暑さのため腕を出して庭作業を行うことが多くなりますが、ドクガ、イラガの仲間が今年も昨年と同じように多発生していますので注意して作業を行ってください。
庭樹の葉の裏に寄生していることが多く、見つけることが難しいですが、見つけ次第、葉ごと切り取り踏み殺します。
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