ウメ、モモの開花に続き、今サクラが咲き誇る季節になりました。
庭樹の芽も新しい葉を吹き出しました。
それぞれの庭樹の新緑を充分楽しんでください。若葉を待ち望んでいるのは我々だけでなく、昆虫(我々にとっては害虫になりますが)も、寒い季節をじっと耐えて春を待ち望んでいました。
これらの害虫は若葉を格好の餌として急激に大きく成長していきます。大きくなるにしたがい食欲は旺盛になり、瞬く間に若葉を食い尽くしてしまいます。
また樹全体に分散していきます。幼虫が庭樹全体に分散してしまうと駆除も大変手間暇かかります。新緑を観賞するときには、ちょっと葉の裏も観察し、集団生活している害虫を見つけ、葉や枝ごと切り取り駆除しておきましょう。
ウメやモモの新しい葉が水膨れのように全体が膨れ、赤く変色してくることがあります。アブラムシが寄生している場合と、「縮葉病」という病気に感染している場合があります。
縮葉した葉を開き、中を観察しますと、小さなアブラムシが寄生しておれば虫害、寄生していなければ縮葉病と判断してよいでしょう。いずれの被害も簡単に農薬で駆除はできません。
早期に見つけ、被害葉や落葉をていねいに切り取り焼却処分に出してください。
花が終わったウメやモモその他の花木にお礼肥をしておきましょう。牛糞堆肥と発酵油かすを等量混ぜ、幹から離れたところに数カ所穴を掘り埋め込んでください。
庭樹が大きくなりすぎ日陰ができる、枝が大きくなり人の出入りがしにくいなど、どうしても移植が必要な常緑広葉樹の植え替えができます。植え替えはこの時期にすませましょう。
1/2〜1/3程度枝葉を落とし、大きめの根鉢をつけて掘りとります。高さ2mを超える大きな庭樹は専門家に任した方がよいでしょう。
また、ジンチョウゲ、クチナシなどは移植を大変嫌います。まず移植は困難でしょう。梅雨時挿し木で苗を作り、新しい場所に植え付けてください。
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