冷たい風が吹いたり雪が舞ったりと寒い日が続いています。
庭の樹もじっと寒さに耐えていると思いますが、その中にも春のための準備を滞りなく行っているのでしょうか。 我々も小春日和を見つけては、春に備えて活動をしましょう。
先月と同じように、落葉した庭樹の枝幹をよく観察しましょう。
害虫の卵塊・さなぎ、こう薬病などの病害、ウメノキゴケなどの地衣類などの見落としがあれば、見つけ次第取り除き、春の被害を未然に防ぎましょう。
落葉の下には害虫のさなぎなども潜んでいます。
庭樹の株元もきれいに掃除を行ってください。掃き集めた落葉は庭の隅に掘った穴に埋め込むか、燃えるゴミとして焼却処分してください。
堆肥をつくるためには、相当量の落葉が必要ですし、積んだ落葉や米ぬかが、ある程度まで温度が上らないとよい堆肥はできません。
また積み上げた落葉の中にいる病害虫も死にませんので、落葉だけではなく生ゴミ・稲藁も混ぜ、シートをかぶせて保温に努めるなど、いろいろ工夫をしてください。
庭樹の植え付けや移植は、2月下旬まで待ってから行いましょう。
まだまだ寒い日が続きます。あまり早くから行うと、庭土の凍てつきで根からの水分吸収が困難になります。
どうしても行わなければならない場合は、植えた株元に土壌の保温用として稲藁や寒冷紗などを敷き、霜柱ができないように、また土壌の凍結も防いでください。
寒肥をまだ施肥されておられない場合は、早急に行ってください。
庭の清掃のため落葉の除去を行いますと、年々庭土はやせていきます。施肥を行って樹勢回復・維持をはかり、美しい花を咲かせ実を楽しみましょう。施肥は、発酵油かすや牛糞堆肥がおすすめです。必ず穴を掘って埋め込んでください。 |